学生や若者、中高年においても進路を決め、仕事をさがさなくてはならない人は
多いであろうが、以前と違ってますます決めにくい世の中になってしまった。
コロナ以前にも、価値観が多様化し、また社会の変化が大きくなって
昔のようにこれをすれば生涯安泰という仕事はなくなっていた。
それに、社会的に地位が高いとされている職業-たとえば、医者や弁護士など
も、そこにつけば幸せとは限らないことが、いっそう周知のこととなっている。
ただ、インターネットなど情報通信系は、
少なくとも経済的には、今後も伸びていくであろうと、多くの人が考えていたであろう。
ところが、それは、コロナ以前の状況のようだ。
厚生労働省の統計調査によると、
卸売業,小売業 34.0%減
2020年8月の新規求人(原数値)
前年同月と比較すると27.8%減
産業別(前年同月比)
宿泊業,飲食サービス業 49.1%減
生活関連サービス業,娯楽業 41.0%減
製造業 38.3%減
情報通信業 34.6%減
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000676496.pd
旅行関係や飲食業が減ったことは聞いていた。
娯楽や製造業も減少することは想像できた。
ところが、まさか、情報通信関係が、35パーセント近くも減っているとは、
想像だにしなかった。
コロナによって、社会は予測不能な変化の時代に突入した。
多くの人がそのような意見を述べているが、
この数値から察するに、それは本当のことなのかもしれない。
となると、進路や仕事はどうやって決めればよいのか?
とくに、これから新しく職業に就く学生や若者は、どうすれば
いいのか。
その職業に就けるか否か、またそこに就いてうまく行くか否かは
さておき、自分に正直に選択するしかない。
社会の状況やこれまでの価値観より、何をしたいのか、何に向いているのか
まず自分を優先して決めていくしかないであろう。
実際にそうやってみて、自分が就きたい職業に就けないかもしれない。
そのときはそのときで考えるしかない。
その範囲の中で入れる仕事に入る。
でも、あくまでも、自分の気持ちというライトに沿って進んでいってのことである。
結果、自分の心にあった職業に就けなくても、正直に進んできたその結果である
ことは後のち、必ずその報いが与えられるであろう。
自分という自分の中にある神によって。
最初から妥協してそこに就くのと天と地の違いである。
ともかく、景気がいいとき、社会が安定しているときは、
いくらでも選択肢があったが、今はないということは、
チャンスであるということなのだ。
何をやっても安定するかわからないし、今後どうなるか予測つかない。
つまり外側からの明かりはあてにならないということだ。
まず、自分がしっかりと気をもって、自分のサーチライトで
世界を照らして進んでいくような意志が大切である。
それがやりやすい世の中になったのだから、
この機会はチャンスなのである。
