多くの人が自分は弱いと思っている。
私自身もまだまだそうである。
しかしほんとうに弱いのだろうか?
弱いというのは、とても表面的なことであり、この見えている世界こそがすべてだと思っているからに過ぎない。
たしかに、この社会では、お金がある人、お金をたくさん稼げる人が強者であり、お金がない人、お金をあまり稼げない人は弱者であるということになっている。
しかし、自分の世界にとって、この社会がすべてであると考えていると、弱者強者の観念に縛られることになるが、この見えている世界がすべてでないとしたら、どうだろう。
この社会はその、ほんの一部に過ぎないとしたら・・・。
人類の歴史の中で、個々の人間は弱い人間だという強烈な
観念を植え付けられてきた。
その方が、為政者や宗教団体にとって都合がいいからである。
だから、多くの人は、自分は強いのだという観点から、自分を見てきていない。
また、学校でもそう教わっていない。
ためしに、自分は強いのだ、人間は強いのだという方向から自分と自分の人生をみて見よう。
ほんとうは誰にも頼らなくていいのだ、誰にも組織にも何にも依存する必要はないのだと。
それは社会の弱者を助けなくていいということではない。
自分が自分だけに自分に思うのである。
「おれは強い。」「私は強い。」と。
そして、その方向から自分と自分の人生をみて見る。
誰かに強制され強制する筋合いはない。
もっといえば、「おれは弱い」、「私は何かに頼らなければ生きて行けない」という自分を弱くしている考えを排除する。
「私は強い」、「おれは強い」、「ぼくは強い」と
何度か唱えて見よう。
それだけでも、必ず、内から力が湧いてくる。
なぜならば、自分を信頼することになるからだ。

