神秘の私 / 内なる自由を見つける
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閑さ(しずけさ)や岩にしみ入る蝉の声 松尾芭蕉
ほんとうに、蝉の声は、岩に浸透していく。
猛暑のさ中、聞いていると、
身体に音が溶け込んで
ゆくような心地よさを感じる。
少年のころのあのときも、そうだった・・・
そこにはある絶対的な境地がある。
欧米人には雑音にしか聞こえないそうだが、
日本人のぼくらは、夏が終わるまでに感じていたい。
まだまにあう。