コロナをきっかけに大変化にさらされている世界。
これからくるであろう波に対して恐怖を感じている人も多い。
一方で人生は山あり谷あり。変化はつきものである。
西郷隆盛は、幕末の儒者・佐藤一斎の著『言志四録』
1133条(文)から101条を選び出して、メモ書きしている。
そのうちの1つがこれである。
人の一生遭う所には、険阻(けんそ)有り、坦夷(たんい)有り、安流(あんりゅう)有り、驚瀾(きょうらん)有り。是れ気数の自然にして、竟(つい)に免(まぬが)るる能(あた)わず。すなわち易理なり。人は宜しく居って安んじ、玩(もてあそ)んで楽しむべし。若し、之を趨避(すうひ)せんとするは、達者の見に非ず。
ようするに、「人は一生で、険しい道も平坦な道もあり、穏やかな流れもあれば激流もある。それは、どうしても免れないことであり、易(※易占いの易です)でいえば自然なことである。だからそれを避けようとしないで楽しもう」。
自己分析の方法に「ライフバイオリズム」がある。自分の人生を幼少期から現在まで自分の人生をふり返ってプラスとマイナス、つまり調子がいいときと調子が悪いときを曲線で記入していく。
コロナによって未来に起るであろう波を予測して、自分のライフバイオリズムに、先んじて記入して、眺めてみてはどうだろう。
過去のマイナスの波と同様にたいしたことないと思えるかもしれない。
そもそも谷があれば必ず山が来る。
